このブログで紹介している恵那山・落合コースは、2017年現在、指導標などは整備されておらず、「一般的な登山道」ではありません。

2017年7月18日火曜日

2017年7月18日 落合ルートからの恵那山についての情報

・平日は、工事が行われているので、できれば土日がよいと思われます。

・自動車の駐車は、チェーンゲートのすぐ手前の現場事務所脇となりますが、工事車両の待避所にもなっています。

・チェーンゲートから、登山道入り口までは、舗装された林道

・登山道入り口(オコン平の標識)から、尾根に乗るまでやや急登

・尾根に上がってすぐは、やや牛の首で、ガレているところが2箇所ほどあります。

・ガレを越して、3合目「大滝分岐」までは、緩い登り。

・3合目「大滝分岐」から三森分岐までは急登。登りきったピーク(コウヤマキピーク)から少し下がって、また少し上り返すと三森分岐。三森分岐に「三森分岐」と書かれた標識はありません。

・5合目「上の庭園」までは、道は明確です。

・5合目「上の庭園」から、次第に笹薮(背の丈)が濃くなり、笹を刈ってないところがあります。とくに、6合目「倒木の平」以降、7合目「天狗原」と8合目「落合稜線」の中間辺りまで。しかしながら、オレンジ色の目印テープをかなり頻繁につけてありますので、注意深く探せば、次の目印が見つかります。尾根の中心をはずさないであがって行きます。

・笹藪濃厚地帯は、距離約500m、標高差約250mです。

・8合目「落合稜線」から、前宮道合流までも笹刈はしてありませんが(笹は腰下)、目印は頻繁につけてあります。

・水場はありません。

・長袖・長ズボン、スパッツ、顔にかける虫除けの網、軍手の装備を推奨します。

・携帯電話(DOCOMO)は、圏内だったり圏外だったりです。

・林道チェーンゲートから前宮道合流地点まで距離6.5Km、標高差1500mです
(落合道前宮道合流地点~恵那山山頂は含まず、ちなみに前宮道は、恵那神社から落合道合流地点まで、距離7.9Km、標高差1500m)

以上2017年7月15日現在の情報です。

2017年7月15日土曜日

2017年7月15日 恵那山 落合道

2017年7月15日 恵那山 落合道
ようやく落合道を下から前宮道まで。

三森分岐を越える辺りから、登山道に立ち上がる笹の新芽が目立ち始め、また道に覆いかぶさるように倒れてきている笹が多くなるが、今日はそんなものにはカマっていられないので、カマは背負って通り過ぎることにする。

上の庭園で朝ごはんを食べる。エゾハルゼミが夏を謳歌していた。

「倒木の平」の由来となる倒木はどこにあるでしょうか
なにやら緑が美しいわけですが・・・・笹薮
いつの間にか12時を過ぎて、これでは、前宮道までいけなさそうになったので
笹刈りは諦めて、へし折り、踏みつけ、絡みあった笹をほぐし掻き分け、目印テープの
位置をわかりやすい位置に付け替えながらあがってゆくことにした。基本的には顕著な尾根をはずさずに行けばよいだけのことだけれど、先の目印、また帰りの目印が見えないと藪こぎに不慣れなわたしは笹原の海は不安になる。
延々と続く笹薮の登り
「ゆくものはゆけ、これよりはけものみち、ひざしあつめて、ささなりひびく」という短歌を思い出すが・・・・詠み人がわからない
枝ぶりの面白い枯れ木
ふと振り返ると、枝ぶりの面白い枯れ木があり藪コギの無聊が慰められる。気温があがったせいだろうか、いつの間にかハエとメマトイの大群が集まるようになった。

GPSで位置を確認しながら、さらに登り、ふと横をみると、笹がなくなったいた。「下の庭園」「上の庭園」があるが、「神の庭園」と名づけたい風景に変わった。雰囲気は、黒井沢道の上の水場と避難小屋の間のような、と言えば近いと思われる。高山植物が咲き乱れているわけではなく、樹林のなかの岩と倒木と苔である。光景にみとれて美しいと感じたのは、ただ笹から開放された感傷かもしれないが。足跡で苔を踏みつけるのが憚られた。この領域が、わずかの標高差で終わってしまうのが少し寂しい。もう13:00を過ぎている。急がねばならない。再び笹が出てくるが前回つけた「落合稜線」の目印が見えたときはヤレヤレであった。一旦、前回前宮道から「落合稜線」に下がったときの目印で、前宮道十八合標柱に出ることにしたが、本来の前宮道は、もう少し一ノ宮寄りらしいので、前回の目印をはずしながら前宮道にでた。1400帰還開始。古い指導標をみつけ、目印をその地点からに付け直して下る。「上の庭園」辺りで、釜沢本谷の工事の音が聞こえる。1730林道ゲート着

「落合稜線」の少し下で、ピッケルを拾いました。お心あたりのかたはご連絡ください。

2017年7月10日月曜日

2017年7月10日 恵那山 前宮道

2017年7月10日 恵那山 前宮道

今日は平日で落合道は林道工事の作業が行われると思われ、下手なところに車を止めて置けないので、久しぶりに前宮道を上がってみることにした。2016年10月ぶり。5合目の工事現場を過ぎてから枯桧までの急登地帯で、間伐が行われており少し雰囲気が明るくなっていた。

前宮道の登山口の正ケ根谷にかかる橋が流されていた。
(2017年7月10日現在)なんとか渡れましたが。

恵那神社の脇にある、看板に、一応「落合道」の「線」が書かれているが、「至」も何も説明はなく、「X」が書かれているだけである。上部が水色になっているのは「デザイン」なのだろうが、日本海か湖でもあるのか「落合道」は水に入っていくように見える。
恵那神社脇の看板

通常、山登り中は有酸素運動を心がけ、脈拍上限150bpm程度で速度と歩幅を調整しているのだけれど、睡眠不足と暑さで、すぐに160超えてしまう感じで、やたらと辛い登りだった

中津川市側から吹き上げるガスと、それを黒井沢側から抑える気流の拮抗。
夕方は、ゴロゴロと遠くで雷がなりだした。

時折吹く、冷たい風だけが救いだった。水分は余裕をもって3リットル持参して、2.5リットル消費した。標高があがるにつれ、ハエ・メマトイの数が増えてきたような気がする。

標高2060m[落合稜線]から、山頂方向
今日の目的は前宮道からの落合道調査(調査というほどでもないが)。「落合稜線」まで行ってみた。GPSでみると「落合稜線」に一番近そうな前宮道十八合標柱付近から目指したが、在りし日の分岐点は、もう少し一ノ宮よりである。笹は、膝上から腰下程度で、天狗原付近とは種類も違って?、茎も細いので、どうということもなかった。明確な道形はなかったが、時折、踏み跡?と思われるような箇所が残っていた。倒れていた看板を付け直して帰還。

残りの未確認部分は、距離130m、標高差80mくらい。

標高2060m[落合稜線]から、下山方向

前宮道でみた蛇、ジムグリという蛇のようである。人間の小指くらいの太さ、長さ40cmくらい


2017年7月2日日曜日

2017年7月2日 恵那山 落合道

2017年7月2日 恵那山 落合道

今日は、昼には自宅に戻らねばならず、あまり時間もなかったが、とりあえず。
大滝分岐まで笹のへし折りと塵拾いして帰ってきた。

駐車場から登山口まで徒歩約40分は、舗装された林道だが、昨年、登山口近くで堰堤工事が行われていた頃は、舗装路上はきれいなものだった。
 今は、たくさんの小さな落石、林道をまたぐ倒木、枯れ葉などが側溝をつまらせて路上にあふれるなど、工事関係車両も登山口近くまでは入っていないらしく 一年?でまた、梅雨どきの雨のせいで、荒れてきている。
これはなんでしょう?わかりません
樹木・植物にまったく知識がなく、判るのは、杉・桜・タラ(新芽が出ているとき)、山椒、蕨くらい。


山椒の実
工事の現場脇に、実のついた山椒の木を発見したので、いただいてきた。この木ももうじき、切られてしまうのかもしれない。

2017年6月24日土曜日

2017年6月23日 恵那山 落合道


2017年6月23日 恵那山 落合道

今日は、前宮ルートまで行くつもりであったけれど、一人で歩いていると、ついつい「思索の時間」が多くなってしまうのは悪い癖である。先週6月18日は標高1840mまでであったが、今日は、1970mまで。
桧太郎
そろそろ「笹がなくなる」地点に到達するはずなのだが、相変わらず激やぶだった。情報では、1970m辺りで笹が低くなるはずだけれど、まだまだ笹薮は続いていた。できる限り、以前のルートをたどりたいのだが、うっすらガスって、古い目印がなかなか見つからず手間取ったと言い訳にしておこう。ルートファインディングに右往左往し、ほとんど笹刈はできず。前宮ルートに到達まで直線距離400m標高差130m、

05:30に駐車場出発、12:50に1970m地点
13:00に撤収開始して、駐車場16:00


7合目 天狗原の標識 GPSでは1900mだった
天狗原はGoogle Mapで見当をつけると、木が少なくひらけている場所だったが、行ってみると笹の繁茂で、これでは天狗様も一息つけまい。

GPSの記録

Google Earthに貼り付けた軌跡
2017現在Google Earthにでてくる
恵那山一帯の画像は2015-16年と
思われる。








5合目上の庭園と6合目倒木の平の中間1588m付近にある植物が生えていない沢状の部分は何だろう?

次回探してみようと思う。
水が湧き出していたら最高なのだが

2017年6月21日水曜日

恵那山 登山道の変遷 1(黒井沢コース)

わたしが初めて恵那山を訪れた頃のガイドブック(1985年)を読み返してみると、
ほぼ掲載の内容通りの記憶だが,、当時、実際に行ってみて掲載内容と違っていたのは

”・・・黒井沢高原キャンプ場の開けたところに出る。バス路線の廃止にともない
  縮小されたキャンプ場は夏でも静かなものだ。”
この黒井沢のキャンプ場は、もう「営業」していなかった。当時は、黒井沢登山口のゲート前広場の手前に、廃墟となったロッジ風の建物がまだ残っていたが、「黒井沢高原」というリゾート風のネーミングとは裏腹に荒れ果てていた。また2017現在、ゲートから30分ほど歩いたところにある「掘っ立て小屋(黒井沢休憩所)」の少し手前に人為的な平地が
少し残っているが、あのあたりが、テントサイトだったようである。

”黒井沢山の家跡を過ぎ、ササに囲まれた道を行く。しばらくで今では廃道になった
  山腹を行く道を左に分けると小さな沢に回りこみ・・・・・”
 この、左に行く「山腹を行く道」は、記憶にない。
(この「左に行く山腹を行く道」が、深田久弥氏の登った道ではないかと思われる)

この2点である。


”稜線を北へたどれば神坂峠へ至るが、近年登る人も少なく道は荒れている”
 今(2017)では、平日に黒井沢を5時前に出発しても、山頂に着くころには
 神坂や広河原からの登山者が、もうすでに何人も居たりして、百名山ということで
 大変な人気(ひとけ)だが、1985当時、神坂から来た人に会ったことはなかった。
(そんなに頻繁に通っていたわけではないけれど)


・この1985年版では、文中には、神坂峠ルートの表記はあるけれど、この黒井沢ルートしか紹介されていない。”恵那山は、2189.8メートルの高さを誇りながら意外に人気がなく不遇をかこつ山である。かつては登山ルートも幾本か開かれていたが登る人も少なくそのほとんどが廃道と化している。” 手元にはこの85年版の他に、90年版、95年版があるが、90年版になると神坂からのルートが詳細に紹介されている。いずれにも、落合ルート、前宮ルート、広河原ルートの記載はない。2009年版(現行、2012年改訂)を立ち読みしてみたところ、黒井沢、神坂、広河原の紹介で、前宮は、地図に点線の記載はあるものの、ルート紹介はなされていたかった。

2017年6月19日月曜日

2017年6月18日 恵那山 落合道

2017年6月18日 恵那山 落合道

1850メートル付近まで。
朝、のそのそと準備をしていると、車2台4名の方が駐車場に到着。
登山準備して鎌をお持ちなので、もしかしてとお話してみると、
この落合道の手入れをされている、樋口さんと、麓の落合地区の方々であった。
これは千載一遇と、ご一緒してお手伝いさせていただいた。
ドウダンツツジ
前回行った「倒木の平」の先は、やはり激藪で、マーキングもかなり不明確になっていた。一人だったら、早々に退却していたかもしれなかった。

5年前(2012?)までは、上部もしっかりとした道だったが
登山道入り口手前の堰堤工事で、入りにくくなり、行かずにいたところ
もとの激藪になってしまったようである。

少しづつきれいに刈り進むよりも、まず、全体を通して、その後、少しずつ
刈り広げてゆくのがよいとのこと。

笹の下のわずかな踏み跡と、マーキングを探しながら、
また樋口さんの記憶をたどりながら、
尺取虫式にルートを選び、マーキングを行い進んでいった。
1850m付近で、13時。時間切れとなった。推定では、激藪中間地点。

皆様、おつかれさまでした。

・3合目大滝分岐の手前、右の、釜沢本谷に下りてゆく「顕著な分岐」は
堰堤工事の「土石流警戒装置」設置時の道らしい。

・先々週と比べて、ヌカカが多くなった。皮膚が出ている、顔は刺されないが、
手袋をはずした隙に、いつも手の甲を刺される。ハッカ油がよい様である。


2017年6月4日日曜日

2017年6月4日 恵那山 落合道

2017年6月4日 落合道 一年ぶりの落合道
去年(2016年)の今頃行われていた、堰堤工事ももう終わって、林道を奥まで入れるかと
期待したけれど、「別の工事」が始まっており、やはり40分の林道歩きをすることとなった。

登山口に到着してみると、去年は無かった指導標が設置されている。
「この辺り」は「オコン平」と言うらしい。
もう笹刈りもされて「登山道のひとつ」として整備されたのだろうかと期待してみる。
(事前のgoogle検索ではそのような情報は出てこなかった)
また道の状況からして、どなたかも笹刈をされているようであるが、
オコン平の指導標以外には新しいものはなく、笹の状況は昨年の印象とほぼ同じであった。

今日は、1700m「倒木の平」まで。
ここの看板が笹のなかに落ちているのを発見。
落ちていたので昨年気がつかなかったのかもしれない、
1500mの「上の庭園」を過ぎた辺りから、かなりしつこい笹藪となってくる。
笹というより、「竹」と言いたいくらいである。
鎌を振り回す腕が痛くなってきたので、刈るのは諦めて、道形がわかるように、へし折る作戦にしてみた。丈高の顔の前に被さってくる笹は完全に骨折するまでおりまげ、若芽は刈るという作戦。へし折りがどれだけ効果があるのかわからないが。
 しかし、あまりに密な藪になってくると、それさえももう諦めて掻き分けて進むだけになるのだが、いかんいかんと少し戻り、多少なりとも、「足跡」を残すべくジタバタしてみる。振り返って、ほんの少し道形がわかると少しほっとするのである。

そのような丈高の藪のひとつを通過した後、マダニが腕についていた。
昨年、前宮道で食いつかれて取れなくて、病院へ行く羽目になり、また、死亡率の高い
マダニ感染症が怖いので、もとより肌は出していないが、首などにつかれると厄介なのでカッパを着ることにした。

2015年に、ujtさんが付けられたと思われる、ピンクのテープはいくつか落っこちていたり
テープもかなり劣化しはじめていた。そんなこともあろうかと、テープを用意していったのだったが、車に置きっぱなし・・・・。

倒木の平ら付近を少し広めに笹刈して下る。

激藪地帯を仮に延長500mと仮定して、
一時間10メートルで作業4時間で、40メートル。10人工で400m
・・・・・・重機(草刈り機)の導入を真剣に考えてはじめている。
「上の庭園」で休んでいると、
柔らかく差し込む木漏れ日とさえずる鳥たち、頬をなでてゆく風・・・
「庭園」というには、まことにみすぼらしいけれど、
なににも代えがたいひと時である。
静寂を破るのは本意ではないが、エンジン音も高らかに笹薮を切り開き、
振り返るのは気持ちいいだろうな。