このブログで紹介している恵那山・落合コースは、2017年現在、指導標などは整備されておらず、「一般的な登山道」ではありません。

2017年6月21日水曜日

恵那山 登山道の変遷 1(黒井沢コース)

わたしが初めて恵那山を訪れた頃のガイドブック(1985年)を読み返してみると、
ほぼ掲載の内容通りの記憶だが,、当時、実際に行ってみて掲載内容と違っていたのは

”・・・黒井沢高原キャンプ場の開けたところに出る。バス路線の廃止にともない
  縮小されたキャンプ場は夏でも静かなものだ。”
この黒井沢のキャンプ場は、もう「営業」していなかった。当時は、黒井沢登山口のゲート前広場の手前に、廃墟となったロッジ風の建物がまだ残っていたが、「黒井沢高原」というリゾート風のネーミングとは裏腹に荒れ果てていた。また2017現在、ゲートから30分ほど歩いたところにある「掘っ立て小屋(黒井沢休憩所)」の少し手前に人為的な平地が
少し残っているが、あのあたりが、テントサイトだったようである。

”黒井沢山の家跡を過ぎ、ササに囲まれた道を行く。しばらくで今では廃道になった
  山腹を行く道を左に分けると小さな沢に回りこみ・・・・・”
 この、左に行く「山腹を行く道」は、記憶にない。
(この「左に行く山腹を行く道」が、深田久弥氏の登った道ではないかと思われる)

この2点である。


”稜線を北へたどれば神坂峠へ至るが、近年登る人も少なく道は荒れている”
 今(2017)では、平日に黒井沢を5時前に出発しても、山頂に着くころには
 神坂や広河原からの登山者が、もうすでに何人も居たりして、百名山ということで
 大変な人気(ひとけ)だが、1985当時、神坂から来た人に会ったことはなかった。
(そんなに頻繁に通っていたわけではないけれど)


・この1985年版では、文中には、神坂峠ルートの表記はあるけれど、この黒井沢ルートしか紹介されていない。”恵那山は、2189.8メートルの高さを誇りながら意外に人気がなく不遇をかこつ山である。かつては登山ルートも幾本か開かれていたが登る人も少なくそのほとんどが廃道と化している。” 手元にはこの85年版の他に、90年版、95年版があるが、90年版になると神坂からのルートが詳細に紹介されている。いずれにも、落合ルート、前宮ルート、広河原ルートの記載はない。2009年版(現行、2012年改訂)を立ち読みしてみたところ、黒井沢、神坂、広河原の紹介で、前宮は、地図に点線の記載はあるものの、ルート紹介はなされていたかった。

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